自尊感情とは~おとなたちへ

自尊感情・自己尊重感とは?

自尊感情とは、単に、自分を肯定し、自分をほめられることではありません。
自分を肯定できない自分をも、否定しない。
自分をほめられない自分をも、けなさない。
自分を責めてしまう自分をも、ゆるす。
まさに、どんな状態の自分でも、あるがままに「自分を受容する」という、心のあり方です。

自尊感情は「ほめて育つ」と思っている人が多いですが、安易な「ほめ方」には落とし穴もあります。「イイ子ね」「上手ね」「がんばったね」と、人と比べて優秀で、完ぺきで、従順な「都合のイイ子」を求め評価していないでしょうか。無意識にせよ、イイ子ほど、さらに期待に応えなくちゃ、上手にやらなくちゃ、がんばらなくちゃと、そうできない自分には価値がないと責め、失敗やミスを許せず、寛容度や冒険心も小さくなっていきます。

人からほめられ高く評価されることは、優越感や有能感をたかめることにはなっても、一方で、評価が下がる不安にさいまなれます。人から批判されたり、期待した結果を得られないと落ちこみ、自己嫌悪や妬みの感情に陥ったりもします。
他者からの「承認」に一喜一憂し、振りまわされてしまう、他律的な自己評価ではなく、人がなんと言おうと関係ない、「私は私、今この自分でOK」と思えるのが、真の「自律的な自尊感情」です。

自己尊重ラボでは、そうした「自律的な自尊感情」を育てるための、「自己尊重トレーニング」の研究・開発・実践に、取りくみます。

小さくても、弱くても、勝てなくても、
「今このままの自分で価値がある」と思えるその自尊感情は、自分と同じように、誰もがみんな、かけがえのない存在であり、「自分以上に価値のある人もない人もいない」「自分より重要である人も重要でない人もいない」「すべての人が等しく大切で尊い価値ある命なのだ」という深い理解と「他者尊重」へつながります。

私たちは「決して独りきりで生きているのではない」ということ、自分や他者との「つながりの回復」は、お互いの自尊感情をたかめます。
自分以外の人や社会と、関わり、助けあい、感謝したりされたりするとき、私たちの「本質」がどれだけ喜び満たされるか、その貢献感にねざした「幸福感」を高め、ますます自分を好きになり、もっと世界を愛するようになること。
それが、私自身の願いであり、自己尊重ラボがめざすもの、誰もが自分を愛し、世界を愛し、幸せに生きていける社会づくりです。

私たちは、自分にないものを、子どもや他の人に、与えることも、育てることも、できません。だからこそ、まず私たち大人自身が、不完全な自分を「ま、いっか」と許しながら、「こうでなくちゃ」「ああしなくちゃ」というガンバリズムから、自分を解放してあげましょう。「足りないもの探し」をするのではなく、今の自分が持っteるもの、感謝できることに気づいて「よかった探し」をしましょう。

「心臓が動いている、生きててくれてありがとう」
「あなたに出会えた、生まれてきてよかった」
「ご飯がおいしい! 生きてるだけで、百点満点!」

子どもやまわりの人たちにも、自然と「わあ、よかったね」「ありがとう」と愛や感謝を伝えられるようになり、勇気づけあう(エンパワメント)関係が築けます。

自分で自分を、どうしても認められないときは、仲間と互いに認めあいながら「イライラするまでがんばらない」「責めたくなるまでがんばらない」を合言葉に、ゆっくり、成長していきましょう。互いの弱さを、受け入れあい「助けて」といいあえる関係を、まず私たち大人自身が創りだしていくこと。それが、違いを責めあい攻撃する「いじめ」社会から、お互いを尊重しあう「共存」の社会へ向かう、第一歩だと信じています。

自分を受け入れ愛する、幸せな大人のいる社会に、 
自分を受け入れ愛せる、幸せな子どもが育ちます。

皆さんが、幸せでありますように。
そうして、すべての子どもたちが、幸せでありますように。

自己尊重ラボ Be Myself~ビーマイセルフ
       代表 北村 年子